4月、新年度の始まりです。 窓から見える桜とともに、投資の世界もまた新しい季節を迎えました。
2026年の幕開けは、アンソロピー・ショックによる既存SaaS銘柄の激震や、SpaceXの巨大IPO報道など、これまでの「当たり前」が塗り替えられるような驚きに満ちています。
この荒波の中で、私が今年どのように資産を運用していくのか。新年度のスタートにあたり、3つの「柱」で整理してみました。
1. デジタルを支える「物理的な土台」へのシフト
先日のショックを経て再認識したのは、「AIが何を作るか」よりも「AIを何が動かすか」という視点の重要性です。
ここで思い出したのが、19世紀カリフォルニアの「ゴールドラッシュ」の教訓。当時、一攫千金を夢見て金(ゴールド)を掘りに行った人の多くは破産しましたが、一方で確実に富を築いたのは、彼らに「ツルハシとスコップ」を売った商人でした。
2026年の現代に当てはめるなら、こうなります。
- 金(ゴールド)を目指す人: 革新的なAIモデルを作る企業や、それを使ったSaaS企業。
- ツルハシを売る人: AIを動かすための半導体、データを冷やす冷却システム、そして莫大な電力を供給するエネルギー企業。
私の戦略シフトは、いわば「金掘り競争の熱狂から一歩引いて、質の良いツルハシを売っている企業に投資する」という決意でもあります。デジタルが進歩すればするほど、それを動かす「現実世界のエネルギー」の価値が高まるという、ある種の逆説的な安定感を重視します。
2. 新NISA枠の「攻め」と「守り」の再定義
2026年も新NISAをフル活用しますが、今年は「色分け」をより明確にします。
- つみたて投資枠(守り): 王道の全世界株式(オール・カントリー)を継続。地政学リスクや不透明感がある年だからこそ、特定の国や企業に依存しない「手堅さ」を土台にします。
- 成長投資枠(攻め): ここで、SpaceXのような歴史的な成長機会や、米国等のテックセクターへの個別投資を楽しみます。「ワクワクする未来」への投資は、この枠の範囲内で管理するというルールを徹底します。
3. キャッシュポジションという名の「戦略的待機」
2026年は、AIエージェントの実装が進むにつれ、企業の利益構造が激しく入れ替わる年になると予想されます。
- 戦略: 全力で買い向かうのではなく、あえて10〜15%程度のキャッシュを常に手元に残しておきます。
- 理由: 予期せぬショックが起きた時こそ、それは「真の勝者」を安く拾えるバーゲンセールになるからです。
まとめ:激変する市場で見失いたくないこと
新しい季節になると、つい「何か派手なことを始めなきゃ」と焦る気持ちも出てきます。 でも、投資において大切なのは、周囲の騒音に惑わされず、自分なりの「物差し」を持ち続けることだと思っています。
巨大な宇宙の夢(SpaceX)を見つつ、日々の家計管理と積立を淡々とこなす。 そんなバランス感覚を、2026年度も大切にしていきたいですね。
皆さんは、この1年をどんな布陣で戦いますか?


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