新NISAが始まり、多くの人が「つみたて投資」をスタートさせましたが、実は一番難しいのは「続けること」です。
今回は、日本証券業協会や投資信託協会の最新データをもとに、投資家たちがどのくらいの期間、投資を継続できているのか、その「生存率」を紐解いてみましょう。
【1年継続率】90%超え!新NISAは好調な滑り出し
最新の調査(2025年2月 日本証券業協会)によると、新NISA開始から1年後の継続状況は驚くほど良好です。
- つみたて投資枠の継続保有率:約94.2%
- 一度も売却していない人の割合:約83.2%
【分析】 1年目はまだ「やる気」に満ちており、また相場が好調(プラス収益の人が8割以上)だったこともあり、脱落者はごくわずかです。まずは「1年の壁」を突破するのは難しくありません。
【3年〜5年の壁】ここから脱落者が増え始める
投資信託全体の過去の傾向や、旧つみたてNISA時代(2018年〜)の動向を見ると、3〜5年で一度大きな山が来ます。
- 3年継続率の目安:約60〜70%程度
- 5年継続率の目安:約50%前後
【分析】 5年経つと、「暴落による含み損」や「ライフイベント(結婚・住宅購入)での現金化」が重なり、約半数の人が一度積立を止めるか、全売却してしまいます。この「5年の壁」を越えられるかが、成功への分岐点です。
【10年以上の継続率】実は「15%〜20%」の狭き門
一般的に、投資信託を10年以上同じ口座で持ち続けられる人は、全体の2割以下と言われています。
2025年の最新調査における「現在の投資家の保有期間」の内訳を見ると:
- 5年〜10年保有:約18.7%
- 10年〜20年保有:約16.4%
- 20年以上:約17.1%
【分析】 10年以上続けている人は、すでに投資が「歯磨きと同じレベルの習慣」になっています。ここまで到達すると、複利の効果が爆発的に効いてくるため、資産額も数百万円〜数千万円単位になっているケースが多いです。
なぜ「継続」がこんなに難しいのか?
データから見えてくる、脱落の主な理由は3つです。
- 相場の急落: 資産がマイナスになった時に怖くなって売ってしまう(狼狽売り)。
- まとまった支出: 車、住宅、教育費など、必要に迫られて解約。
- 飽きと無関心: 利益が出ていない時期が長いと、面倒になって放置・解約。
まとめ:上位20%の「継続エリート」に入るために
つみたて投資は、「10年続ければ勝ち、20年続ければほぼ上がり」という世界です。
- 1年目: 仕組みを作って放置する。
- 3〜5年目: 暴落が来ても「安く買えるチャンス」と割り切る。
- 10年目: 増えた資産を見て、自分の判断を褒める。
もしあなたが今、1年以上継続できているなら、すでに上位90%に入っています。次は「5年の壁」を目指して、淡々と積み立てていきましょう。
※継続率のデータは調査対象や時期によって変動します。最新の統計については日本証券業協会や金融庁の公式サイトをあわせてご確認ください」
次回「継続率を高めるための、暴落時に見返したいチェックリスト」


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